2022年11月26日、中国ではデモ活動である「白紙運動」「白紙革命」が勃発しました。
では、白紙運動とはどのようなデモ活動なのでしょうか。
白紙運動の経緯や背景などについて分かりやすく解説していきます。
参考にしてみてください。
- 「白紙運動」とは?
- 「白紙運動」はなぜ起きたのか?
- 「白紙運動」はなぜここまで拡大したのか?
「白紙運動」とは?
白紙運動とは、中国の過酷なゼロコロナ対策と厳しい言論統制に対して抗議の意味を込め、白い紙を掲げるデモ活動です。
白い紙には、「白紙であれば削除できない」という言論統制への抗議の意味合いが込められています。
過度なゼロコロナ政策には中国国民も限界を迎えつつあるのかもしれません。
2022年11月27日、北京では「PCR検査はいらない自由が欲しい」というデモが発生しました。

また、中国の文具会社は緊急声明として「白紙運動」を批判する声明を発表しました。
そして、「A4の白い紙の販売を中断する」との声明文が出回ることになります。
しかし、この声明文は偽物だったとのこと。
このなりすましが中国政府が主導始動したものであったかどうかはいまだ不明です。
「白紙運動」はなぜ起きたのか?
白紙運動のきかっけとなったのは、11月24日に新疆ウイグル自治区で10人が亡くなった火災事故です。
この火災事故には、「ゼロコロナ政策によるロックダウンで消火が遅れた」という指摘がありました。
こういった指摘の投稿はSNSで拡散されましたが、当局側がすべて削除しました。
これに対して抗議の意思を示したのが、江蘇省南京市のメディア系大学「南京伝媒学院」の学生たちです。
同学院の学生らは11月26日、「何も書かれていないのなら削除しようがない」として、理不尽な政策と言論統制に抗議する意味で白紙を掲げ始めました。
もともと中国では行き過ぎたゼロコロナ政策により、国民の不満が高い状態にありました。
ですので、この火災事故を端に白紙運動が勃発することになったのかもしれません。
「白紙運動」はなぜここまで拡大したのか?
白紙運動は北京や上海を始め、今や中国全土に広がっています。
では、なぜここまで白紙運動は拡大したのでしょうか?
もともと中国は政府への体制批判には厳しい国です。
そのため、デモが発生すればただちに鎮静されてしまいます。
ですが、2022年11月26日のデモは意外にも放っておかれることになりました。
それにより、学生以外の人もどんどん集まって、白い紙を掲げるに至ったということになります。
また、インターネットの普及も白紙運動の拡大の大きな要因の一つでしょう。
まとめ
以上で、中国で起きた「白紙運動」について解説してきました。
中国で起きた大きなデモ活動として白紙運動は、1989年の天安門事件以来のものになります。
そのため、今回の白紙運動が今後より拡大し、天安門事件のようになってしまうのか。
白紙運動の動向や今後の中国政府の対応にも注目が集まります。
最後まで記事をお読みいただき、ありがとうございました。

アニメ視聴歴は10年以上で、ゲームもこれまで様々なものをプレイしてきました。現在は大手IT企業でSEとして働きながら、本サイトを運営しております。
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